大工の道を志し、右も左も分からずに大工の世界に入り、修行時代を経て独立し、早くも4年が経ちました。
[独立する]ということは、聞こえは良いですが修行時代とは違いやりたい仕事、好きな仕事が当然のように与えられたり出来るわけではありません。仕事に対する責任感の重さや覚悟、考え方などが大きく変わりました。
ですが、修行時代にお世話になった環境で培われた仕事の技術や精神力、取り組み方などはお陰様で自分が思っている以上に良い評価をいただくことも有り、今になって自分の中でとても役に立っております。
有難いことだと独立してから益々実感しています。
色々と迷惑事や問題事をお掛けした僕ですが、そんな僕を大きな愛情心で面倒見て育てていただいた事に本当に感謝していますし、又その想いを僕なりに仕事に活かし取り組んでいます。
何がなんでもやってやるという、仕事の技術とか知識どうこうじゃなくて(技術や知識も大切なことですが)執念でものをつくる、今持つ力を全力で注ぐという思いに愛情の心を忘れずにやっていく事が僕の寵恩でもあり恩返しでもあり[建信]の礎でもあります。
信頼される建物をつくるにはどうすべきか、、、先ずは自分を信じ、相手を信じて、お客さん達や同業者達の為に自分がどれだけ役立てるか、自問自答しながら様々な経験をさせていただいています。
そのような信念を持って事業を行っていくと、良い出来事や出会いも多々ありますが、時には誹謗中傷をされたり、時には善意を悪意で利用されたり、裏切られ騙され利己的な仕打ちを受け、困難な状況になる事も多々あります。
それでも僕は、己の義を貫く覚悟を高めて持ち続けていこうと思っています。
綺麗事と思われるかもしれませんが、僕のような大工でも応援してくれたり、喜んでくれたり、助けてくれる方々もいます。有難い事であり、そのように想っていただけるからこそ奮い立ち、頑張ることが出来ます。
色々と大変な世の中この先どうなるかは分かりませんが、建信としてやるだけやっていこうと思っておりますので、未熟者ですが今後ともどうぞ宜しく御願い致します。
建信 儀間謙信