八幡神社拝殿 修復工事

 

ご縁があり、いろは工舎さんの現場へ神社の拝殿修復工事に携わらせていただきました。

佐賀県武雄市にある八幡神社になります。(約150年前、江戸時代建立)

 

修復工事は現存の建物を復元する工事ですので、中々大変な仕事ですが創建当時の状況や当時の大工さんの仕事などが垣間見られる事もあります。

何故この建物を建てたのか、何故この様にしたのだろうか、何故ここにこの材料を使用したのか、、、など色々考えながら工事をしていきます。

 

 

国や県指定の文化財建造物ではない建物ですがその地に根付いた歴史ある建物です。

新築にした方が費用も工期も手間も少なく出来ます。

ですが、それが全て最善では無いと僕は思います。 

 

 

地元の住民の皆さんは、子供の頃の遊び場にしたり、集会所や、祭事に活用し、何世代にも渡り親しんできました。

工事の最中、地域住民の皆さんから有難い差し入れを頂いたり、昔話を聴かせていただいたたりもして、仕事の活力になりました。🙏✨

 

 

プレカット工法で建て替える依頼を受けたいろは工舎は、建物の歴史的文化価値や地域住民の昔からの拠り所である事を鑑みて、市や関係者などに対して解体修復案を進言、敢行しました。

限られた予算の中で、足場、瓦、外構、左官、設備、建具、大工、土木、全業者が身を削り協力して成し遂げたこの工事は、正に[執念のものづくり]でした。

 

 

 

 

この工事に携わった方々が、完成した建物を見て感動している姿を見ると、大工として役立つ事が出来て良かったと思えました。

子供達や父母、祖父母の皆さんがこの神社に集い、思い出話をしたりしながら百年先まで残る建物であるように願います。

いろは工舎さん、建設委員会、工事関係者、地域住民の皆様、微力ながらも本工事に携わらせていただきまして感謝致します。

有難う御座います。

 


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